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ウクライナ国外避難「390万人超」…避難先で職探し“難航”する人も

2022年3月30日 0:47
ウクライナ国外避難「390万人超」…避難先で職探し“難航”する人も

UNHCR(=国連難民高等弁務官事務所)によると、ロシア軍の侵攻でウクライナから国外へ避難した人は、28日時点で390万人を超えました。ようやく避難できても、避難先での職探しが難航している人もいます。

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UNHCR(=国連難民高等弁務官事務所)によると、28日時点で、ウクライナから国外へ脱出した人は390万人を超えました。

ようやく避難できても、「いま仕事を探しています。まだどうすればいいかわかりません」と話す避難民もいます。

ポーランド・クラクフにある日本料理店で仕事を見つけたのは、ウクライナから避難したルドミワさんです。ポーランド語が話せないので、接客ではなく、キッチンの補助や皿洗いを担当しています。

ポーランドで仕事をはじめたルドミワさん(60)
「少しずつポーランド語を勉強しています。(わからないときは)携帯電話の翻訳機能があります」

ウクライナでは専業主婦として生活していたルドミワさん。避難し、初めて働き始めたといいます。

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そして、日本に避難する人もいました。

羽田空港で両親を待つ、在日ウクライナ人のマリーナさん家族。29日午後7時半過ぎ、原発がロシア軍に占拠されたウクライナ・ザポリージャから逃げてきた両親と空港で再会しました。

在日ウクライナ人 マリーナさん
「いま幸せです。ママとパパやっと日本に着いた。これから幸せな時間です」

2週間ほど前、父のセルゲイさんは「避難民の行列が続いていて、こどもが優先でなかなか電車に乗れないんだ」と話し、避難したくてもできない状況が続いていましたが、ようやく娘のマリーナさんのもとに来ることができました。セルゲイさんが、孫のジャスミンちゃんに会うのは今回が初めてでした。

セルゲイさん
「避難する道中はとても大変だった。ここに着いてほっとしました」

これからは、マリーナさんの自宅で一緒に暮らすということです。

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政府は来月1日、古川法務大臣をポーランドに派遣。帰国する際、日本での滞在を希望する避難民を政府専用機に同乗させる方向で調整しているということです。

(3月29日放送『news zero』より)