ウクライナから避難する子どもたちに…ポーランドで“心のケア”
ウクライナから避難する多くの子どもたち。その心のケアがどう行われているか隣国ポーランドで取材しました。
ワルシャワにある精神科の医療機関では、ウクライナから避難してきた子どもたちの心のケアを行っています。
「さぁ立ち上がろう。栄光の祖国ウクライナ。勝利の喜びを」
戦闘が続くふるさとへの想いを歌う子どもたち。ウクライナ人の心理カウンセラーらが常駐していて、毎日およそ25人の子どもが通っています。
心のケアを受けに来たレーナちゃん「爆撃や銃撃の音を聞いてとても怖かった」
この日、初めて施設を訪れた4歳のブラディクくん。避難生活が長引く中、笑顔を見せることが少なくなったといいます。
ブラディクくんの母・ユリヤさん「避難してきた当初は息子に変わった様子はなかった。しかしある時を境に変わってしまった」
大好きな車のおもちゃを手に取ると…サイレンの音に驚き、母親の手で顔を覆ってしまいました。
心理カウンセラーは、戦火の記憶が刻まれたウクライナの子どもたちが音や振動に敏感に反応するケースが増えていると指摘します。
心理カウンセラー・ニネルさん「子どもたちは救急車や警察車両のサイレンを聞くと、空襲警報を思い出して敏感に反応し怖がります」
カウンセリングを重ねるごとに少しずつ笑顔が戻ってきたブラディクくん。子どもたちの心を癒す支援が求められています。