中国・広東省“生活に不満抱える人”の管理強化へ…35人死亡の車暴走事件受け 香港メディア
中国・広東省で暴走した車が大勢の人をはね、35人が死亡した事件を受け、香港メディアは、地元当局が生活に不満を抱える人の管理の強化を進めていると報じました。
広東省珠海市のスポーツ施設で今週、62歳の男が車を暴走させ35人が死亡した事件では、男が離婚後の財産分与に不満を持ち、犯行に及んだとされています。
香港メディアによりますと、事件を受け広東省当局は、「8つの『喪失者』」に位置づけられる住民を探し出すよう、各地域の組織に対し指示を出しました。
「8つの喪失者」とは、職を失った人や人生で失意に陥った人、人間関係で不和を抱える人や精神的なバランスを失った人などを指すということで、こうした人々への管理を強化するとみられます。
中国では、無差別に住民らを狙ったとみられる事件が相次いでいるため、同様の事件を防ぐためとみられますが、社会の統制がさらに強まることが懸念されています。