緊迫の中東 イランが大規模攻撃…イスラエル、“反撃”は? 現地の住民「攻撃を撮影した」
14日、イランがイスラエル国内に向けて行った、大規模な攻撃――。
これに対して、イスラエル側が“報復”攻撃に出るのか、世界が注目しています。
私たちは、イランからの攻撃があった中東エルサレムへ――。
佐藤篤志 NNNエルサレム(日本時間 15日夜)
「大規模攻撃をエルサレムも受けましたが、街は日常を取り戻しています」
迫り来る攻撃を14日に撮影したという女性に、映像を見せてもらいました。
するとそこには、イランからの攻撃とみられる、赤く光り輝くものが…。
撮影した住民
「イスラエル軍は強いです。攻撃が来ても対応してくれるから、怖くはなかったです」
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14日、イランによるミサイルや無人機がイスラエル周辺に飛来し、それをイスラエルの防空システムが迎撃しました。
イスラエル軍がSNS上に新たに公開したのは、迎撃に向かう「戦闘機」から撮影された映像です。
イスラエル軍
「命中した」
飛行する物体に照準を合わせると…次々と打ち落としていきました。
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イランから、イスラエルに対して行われた大規模攻撃――
イスラエル軍によると、300以上のミサイルや無人機が使われ、その99%を迎撃したということです。わずかに着弾したものの、被害は軽微だとしています。
今回、イランが攻撃に踏み切るきっかけとなったのは、今月1日にシリアで起きた、イラン大使館・関連施設への空爆です。イランはこの攻撃を「イスラエルによるもの」と主張し、報復を“予告”していました。
攻撃を受け、イスラエルのネタニヤフ首相は、急きょ戦時内閣の閣議を開き、対応を協議しました。
ロイター通信によると、イランへ報復する方針を支持しましたが、時期や規模については意見が分かれているということです。
こうしたなか日本時間の15日に開かれた、国連・安全保障理事会の緊急会合では…
イスラエル エルダン国連大使
「この攻撃は、あらゆるレッドラインを越えていて、イスラエルには報復する法的権利がある」
イラン イラバニ国連大使
「イランは、国際法のもと、固有の自衛権を行使するしかなかった」
イスラエルとイランが、お互いを非難しました。
(4月15日放送『news zero』より)