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【韓国・山火事】「事故が起きたら、どうするつもりだ」消火用の水を運搬中のヘリコプターを前に球を打つゴルフ客&炎が迫る中で営業を続けた近隣ゴルフ場に批判殺到

2025年4月15日 23:00
【韓国・山火事】「事故が起きたら、どうするつもりだ」消火用の水を運搬中のヘリコプターを前に球を打つゴルフ客&炎が迫る中で営業を続けた近隣ゴルフ場に批判殺到
水を運搬中のヘリコプターに…

 甚大な被害をもたらした、韓国史上最悪の山火事。そんな中、韓国国内で熱が高まっているという『ゴルフ』を巡り、批判が殺到しています。一体、何が?『コリア・レポート編集長』辺真一氏の解説です。

■火が迫る中で営業 “キャンセルできない”ゴルフ場に物議

 韓国の山火事は、慶尚南道(2025年3月21日)・慶尚北道(同月22日)など合わせて5自治体で発生し、現在は全て鎮火しているということです。死者31人・負傷者44人(同年4月2日現在)、住宅被害4000棟以上(同月3日現在)、焼失面積は約4万8000ヘクタール(東京23区の3/4)となり、韓国政府は「過去最悪の被害」と発表しました。

 そんな中、慶尚北道にあるゴルフ場が、山火事が目の前で起きている状況で営業し、非難が殺到。同年3月25日、ゴルフ場で働くキャディーが、「勤務中に山火事で死ぬところだった」と山火事の動画をネットに投稿しました。

 キャディーによると、前日“ゴルフ場近くの高速道路を規制する災害メール”が届きましたが、火事当日、キャンセルできなかった55組が来場。キャディーは、「私が勤務するゴルフ場は本来、予約のキャンセルができない」と話しています。

 そして、営業を進めていると、昼すぎに突然、暗い煙と大きな灰が落ち始め、風も強く吹いていて、火が近付いてきました。しかし、客と相談をしていると、職員から早くプレーするように言われたといいます。

 キャディーによると、「私が担当した顧客は、払い戻しも受けずに、そのまま逃げてしまった。休業はできなくても、予約のキャンセルができないのは本当にとんでもないこと。ゴルフ場は全焼したそうだ」ということです。

(『コリア・レポート』編集長・辺真一氏)
「この状況下で強行した理由は、韓国人特有の“大丈夫精神”、ハングルでは『ケンチャナ』というんですけど、“まさか自分がこうはならないだろう”というバイアスみたいなものが働いたからだと思います。このゴルフ場では、午後3時に一旦中断して皆を帰らせたんですが、ゴルフ場の経営者がヤバいと言うのでキャディーをみんな呼び出して、夜の10時まで消火活動をさせたというんです。その結果が全焼ですから、もっと早い段階で対策取ればいいのに、キャディーたちは大変だったと思います」

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■山火事被害に国民が心を痛める中、無神経な動画投稿・正当化に批判集中
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