暑く寝苦しい夜に「痛っ!」コロナ禍も影響…夏に“足つる人”増加? 専門医が勧める対策
夜中に突然おそってくる足の痛み。実は足をつる人の相談が暑くなると増えるといいます。「足のつり」を防ぐにはどうすればいいのか、専門医に聞きました。
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ただでさえ暑くて寝苦しい日が続く中、街の人が困っていたのは、ふくらはぎなど足が突然つる「こむら返り」と呼ばれる症状です。
40代
「急に夜中、足がつることがあったので、声が出ない。痛すぎて」
60代
「ふくらはぎとか、足の先の方とか、ピキーンって。痛いですね…」
60代
「起きますよ。痛くて。痛くて、とび起きちゃう」
中には、「夏につることが多い」と話す人もいました。
40代
「冬場よりは夏場の方が、暑くなってからの方が(つることが)多いかなって」
東京にある薬局で聞いてみても…
東栄薬局 谷口比佐夫さん
「足がつるって、『コムレケア』が今よく出ています。1日1個くらいはよく出ているので、数が今少なくなってしまいました」
実はこの時期、足をつるという悩みを訴える人が多く、在庫も残りわずかの状態になっていました。
東栄薬局 谷口比佐夫さん
「今年、特に夏暑くて、つる方が多いみたいで、よく相談をされる方がいます」
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なぜ、夏に足をつる人が増えるのでしょうか。専門医に聞きました。
四谷・血管クリニック 保坂純郎院長
「非常に冷えた部屋にいらっしゃることで、水分の摂取量が減るということで、どうしても脱水傾向になりやすい。それが原因かなと」
原因の1つは、体の水分不足です。保坂院長によると、エアコンで冷えた環境にいると、のどが渇きづらく、水分補給を怠りがちになるということです。特に就寝時は水分が取れず、軽い脱水症状になることで、足をつりやすくなるといいます。
さらに、コロナ禍ならではの原因もあります。
保坂純郎院長
「ずっと座って仕事をされている方が多くて。座っている状態って、足の中の血流が悪くなるんですよね」
保坂院長はテレワークで足を動かすことが減ると、血流が悪くなり、足がつってしまうこともあるといいます。ただ、テレワークやエアコンが欠かせない今年の夏、どう対策すればよいのでしょうか。
保坂純郎院長
「エアコンが効いている部屋であっても、常時ペットボトルなどを置いて、水分を補給していただくことが大事」
クリニックによると、仕事中など日中は1時間にコップ1杯程度を目安に、寝る前にもコップ1杯ほどの水分を摂取することが重要だといいます。
また、仕事中などに1時間に数回、足首を曲げるなどの運動を取り入れることも対策につながるということです。
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まだまだ続きそうな暑さ。熱中症だけではなく、足のつりにも注意が必要となりそうです。