シリーズ「こどものミライ」夏休みの宿題の進み具合を「見える化」する方法 小学生が挑戦 大人になっても大事な「スケジュール管理」を学ぶ 福岡
23日、お邪魔したのは、福岡市の小学5年生、小西陽太くんと、3年生の湊太くんの兄弟の自宅です。2人は地元のバスケットボールチームで夏休みも週5日、練習を頑張っています。その一方、宿題の進み具合はというと。
■兄・陽太くん
「微妙。」
■弟・湊太くん
「まあまあ。何とも言えない。」
弟・湊太くんの宿題は、80ページあるワークに加え、「漢字ドリル」「自由研究」「一行日記」に「読書感想文」と盛りだくさんです。さらにこんなものもありました。
■リコーダー
「プープープー。」
学校から支給されたタブレットで、「リコーダー」の練習や「音読」する姿を撮影し、先生に動画を送ります。
■湊太くん
「終わった!」
「やだ、やりたくない。」
「(量は)多い。」
2つ上の兄、陽太くんも。
■陽太くん
「英語プリント、算数と国語が入っているやつ、漢字プリント、あとは夏休み新聞。」
終業式の日にドカンと出される子どもたちの宿題に、父親の裕貴さんは毎年、進み具合が気になっていました。
■父・裕貴さん
「(去年は)とりあえず朝から終わったって聞いて。夏休み中に何とか終わらせるように圧をかけてやっているような感じ。本人たちが把握できないくらい、量があるんじゃないかと思う。」
子どもたち自身で、宿題がどこまで終わっているかを把握し、計画的に宿題を進められないか。
夏休み初日、お父さんは子どもたち2人を連れてあるワークショップに参加しました。主催したのは、企業向けに業務管理ツールなどを提供する福岡市のIT企業です。教えてもらったのは宿題の進み具合を「見える化」するというものです。
例えば、100ページあるワークを、8月20日までに終わらせようとした場合。グラフを準備して、縦軸に「ページ数」、横軸に「日付」を書きます。次に「宿題をスタートさせる日」と「終わらせる日」の点と点を線で結びます。すると、例えば8月10日までに、残り40ページまで終わらせないといけないということが「見える」ようになるのです。
■湊太くん
「一日一日ずつ、ちゃんとここまでできるか、本当に楽しみ。」
親子で参加していた5年生は。
■小学5年生
「めっちゃ宿題やらなくちゃいけないな。」
■母親
「遅れているかどうかが一目で分かるのでいいなと思いました。」
■主催したヌーラボ・坂本生民さん
「自分が何か進める時には、まず数えてみよう、いつまでにやろう、どうやって進めればいいっていうのを、自分自身のマネジメントもそうですが、意識づけをして取り組んでいただくのが大事なのかなと思います。」
主催した企業は、夏休みの宿題を通して、大人になっても必要な「スケジュール管理」の能力も培ってほしいと考えています。
※FBS福岡放送めんたいワイド2024年7月25日午後5時すぎ放送