岸田総理「大きな一歩だったと高く評価」G20サミット閉幕
G20(=主要20か国・地域)の首脳会議は、ロシアのウクライナ侵攻について「非難」と「異論」の両論を併記した首脳宣言をとりまとめ閉幕しました。岸田総理大臣は17日、中国の習近平国家主席と首脳会談を行います。
会議では、ロシアのウクライナ侵攻をめぐってロシアが激しく反発したことから、首脳宣言の採択が危ぶまれていました。結局、「ロシアのウクライナ侵攻を最も強い言葉で遺憾に思う」「ほとんどの参加国がウクライナでの戦争を強く非難した」とする一方、「状況や制裁について、他の意見や異なる評価もあった」と、ロシアに一定の配慮を示すことで首脳宣言の採択にこぎ着けました。
宣言には日本の強い働きかけもあり、「核兵器の使用または威嚇は許されない」とも明記されました。
岸田総理「この表現が盛り込まれたことは、来年のG7広島サミットへもつながる大きな一歩であったと、高く評価をしています」
岸田総理は17日、3か国目の訪問先となるタイに移動します。午後には、中国の習近平主席と、対面では3年ぶりとなる日中首脳会談を行う予定です。
岸田総理は、沖縄県の尖閣諸島をめぐる問題などで、直接、懸念を伝えると共に、建設的な日中関係を作るため率直に話し合う考えです。