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【全文】Jアラート誤発出「システム上の不具合」松野官房長官(10/5午前)

2022年10月5日 14:25
【全文】Jアラート誤発出「システム上の不具合」松野官房長官(10/5午前)

松野官房長官は、5日午前の会見で、北朝鮮の弾道ミサイル発射で、「Jアラート(全国瞬時警報システム)」が、東京都の島しょ部にも誤って出された原因について、システム上の不具合だったことを明らかにし謝罪しました。

<会見トピックス>
▽代表質問

▽北朝鮮ミサイル

▽Jアラート

▽日韓首脳会談

▽国連安保理緊急会合

▽北朝鮮の核実験

▽ウクライナ日本大使館再開

会見の概要は以下の通りです。

○松野官房長官
本日、第16回農林水産物・食品の輸出拡大のための輸入国規制への対応等に関する関係閣僚会議が開催されました。

本日の会議では農林水産物・食品の輸出の現状と課題について議論が行われた後、議長の私から、年内に10品目以上について、輸出を促進する団体の認定を行い、事業活動を開始すること、輸出産地の育成や、輸出事業者の支援、海外の支援体制の整備などについて、総合経済対策の中で具体化を進めることについて、指示を行いました。

今後とも政府一丸となって、輸出を伸ばすことで、農林水産業の成長産業化を図り、地域経済を活性化してまいります。

私からは以上です。

――本日の代表質問について伺う。

岸田首相の所信表明演説に対する代表質問が本日から始まる。

野党は旧統一教会と自民党の関係や、安倍元首相の国葬を巡る首相の姿勢、物価高対策などについて追及する考えだが、政府として代表質問にどのように臨む考えか伺う。

○松野官房長官
一昨日、岸田総理の所信表明演説が行われ、直面する歴史的な難局を乗り越え、我が国の未来を切り開くための政策を実行していくこと、国民の皆様からの厳しい声にも真摯かつ丁寧に向き合っていくことなどが示されました。

本日から代表質問が始まりますが、政府としては、国政に関する説明を丁寧に行い、国会審議に誠実に対応してまいりたいと考えております。

――昨日北朝鮮が発射したミサイルとJアラートについて伺います。

ミサイルの最新の分析状況と、今後の対応をお聞きします。

また、Jアラートを巡っては、警戒の必要のない東京の島しょ部にも、緊急情報が発信されていたが、原因と今後の対応を伺います。

あわせて、千代田区など東京の他の地域でも防災行政無線が 作動していたとの情報もあります。

事実関係と、把握している状況についてお聞きします。

○松野官房長官
北朝鮮が昨日発射した弾道ミサイルについて、私や防衛省などから既に発表した通りであり、これ以上の発表事項はありません。

防衛省において、当該弾道ミサイルの詳細についての分析を進めるとともに、北朝鮮の軍事動向について、引き続き、米国等とも緊密に連携しながら必要な情報の収集、分析および警戒、監視に全力を挙げ、我が国の平和と安全の確保に万全を期してまいる考えであります。

あわせてJアラートにつきましては、システム上の不具合により、発令すべき北海道および青森県に加えて、ミサイルに注意が必要でない東京都の島しょ部の9町村に対して発令されることになり、ご心配をおかけした9町村の住民の方々にはお詫びを申し上げます。

政府としては今後、システム上の不具合を速やかに改善し、再発防止を図るべく、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。

なお、東京都によれば千代田区および稲城市のシステムは、都内のいずれかの地域に対し Jアラートが発令された場合、防災行政無線が流れる設定となっていたとの報告を受けており、再発防止に向けた対応を依頼したところであります。

――Jアラートに関して。

今後、体制や検証チームなどを作るかどうかについてお伺いします。

○松野官房長官
総理の指示を受け、所要な体制で原因調査を速やかに行った結果、システム上の不具合が見つかったところであり、今後は再発防止を図るべくしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。

――今朝、米国の民間団体が北朝鮮核実験施設の写真を公開した。

北朝鮮の核実験の実施を含めた警戒について現時点での考えを伺います。

○松野官房長官
政府としては、北朝鮮の軍事動向について、必要な情報収集、分析を行ってきており、今後、核実験の実施を含め、更なる挑発行為に出る可能性はあるものと考えています。

北朝鮮による核、ミサイル開発は、我が国および国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できません。

政府としては、引き続き、必要な情報の収集、分析および警戒監視に全力を挙げていくとともに、北朝鮮の完全な非核化に向け、日米、日米韓で緊密に連携していく考えであります。

――日韓首脳会談の検討状況について伺う。

北朝鮮のミサイル発射をめぐり、岸田首相はバイデン大統領と電話会談し、日米、日米韓の緊密連携を確認した。

2017年に日本上空をミサイルが通過したときには、日韓首脳による電話会談が行われたが今回の検討状況は。

○松野官房長官
昨日の北朝鮮による、ミサイル発射を受け、昨日林外務大臣と朴振外交部長官の間で、また秋葉国家安全保障局長と金聖翰韓国国家安保室長との間で、それぞれ電話会談を行う等、日韓間で緊密に連携をしています。

これらのやり取りを通じて、今般の北朝鮮のミサイル発射を強く非難し、国連安保理決議に従った、北朝鮮の完全な非核化に向け、安保理における更なる対応について、引き続き、日韓、日韓米で緊密に連携していくことを確認しました。

日韓首脳会談については決まっていませんが、韓国側と引き続き、緊密に意思疎通をしていく考えであります。

――関連で、国連安保理の緊急会合について。

北朝鮮のミサイル発射について対応を協議するため、日本時間の明日開催されることになりました。

今年5月の会合では、北朝鮮への制裁を強化する決議案をアメリカが提出したものの、中国とロシアが拒否権を行使して否決された経緯もありますが、どのようなことを期待するかお聞きします。

○松野官房長官
北朝鮮による昨日の弾道ミサイル発射を受けて、米国等が安保理会合開催を要請し、現地時間5日に緊急の安保理会合が開催される方向と承知をしています。

今回、北朝鮮がおよそ5年ぶりに、我が国上空を通過する弾道ミサイル発射を行ったことは、我が国の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威であり、国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦であります。

昨4日の日米首脳電話会談でも、安保理における、さらなる対応等について、引き続き日米、日米韓で緊密に連携していくことを確認しました。

安保理は最近の北朝鮮の決議案に対して行動できていませんが、安保理が国際平和および安全の維持という本来の責任を果たすことを期待します。

北朝鮮への対応に関わる安保理の動向につき、引き続き、強い関心を持って注視していくとともに、米国をはじめとする国際社会と協力しながら、北朝鮮に対し安保理決議のもとでの全ての義務に従うことを求めていきます。

――ウクライナの日本大使館について。

ロシアのウクライナ侵略を受けて、首都キーウの在ウクライナ日本大使館について日本時間の本日午後に再開させるとの報道がある。

事実関係と再開するのであれば理由について教えてください。

○松野官房長官
政府として総合的に検討した結果、10月5日、キーウの在ウクライナ日本国大使館を十分な安全対策を講じた上で再開することとしました。

今回の大使館再開にあたっては、8月22日から9月4日にかけて、松田駐ウクライナ大使等がキーウを訪問し、安全状況を含む現地情勢の視察や、ウクライナ政府関係者との意見交換等を行い、キーウの日本大使館の活動再開に向け、事前の調査を行ったところであります。

事前調査の結果、十分な安全対策を講じることにより、キーウにおいて大使館業務を行うことが可能と判断したことから、今回キーウでの大使館再開を決めたものであります。

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