石破総理大臣は総理就任後、初めての所信表明演説に臨みました。冒頭で政治の信頼回復に向け努力すると言及したほか、物価上昇を上回る賃上げを実現させると決意を示しました。

石破総理「国民を信じない政治が、国民の皆様に信じてもらえるわけがありません。勇気と真心を持って真実を語り、国民の皆様の納得と共感を得られる政治を実践することにより、政治に対する信頼を取り戻し、日本の未来をつくり、日本の未来を守り抜く決意であります」

また、最低賃金の引き上げについては、「2020年代に全国平均1500円という高い目標に向かってたゆまぬ努力を続ける」と述べました。石破総理が力を入れる地方創生については、「地方こそ成長の主役」と位置づけた上で、地方創生の交付金を当初予算ベースで倍増することを目指すと訴えました。

一方、石破総理が総裁選で打ち出した「アジア版NATO」や「日米地位協定の改定」などには言及しませんでした。

石破総理は周辺に「党の理解を得られているもので、できることからキチンと話す」と述べていて、党内の異論を考慮し、石破カラーを抑えた形となりました。