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自民・公明 小沢氏の証人喚問要求を確認

2010年10月25日 16:43
自民・公明 小沢氏の証人喚問要求を確認

 24日に行われた衆議院北海道5区の補欠選挙で自民党が勝利したことを受け、民主党はさらに厳しい国会運営が迫られる。自民党・石原幹事長らと公明党・漆原国対委員長が小沢元代表の証人喚問を民主党に強く求めていく方針を確認しており、野党側が求める小沢氏の国会招致にどのように応じるのかが焦点となる。

 補欠選挙の敗北を受けて、仙谷官房長官は25日朝、「選挙がこういう結果になって残念だと思う。とことんクリーンというものを、私どももそこはけじめをつけて、身を引き締めてやっていかなければいかんなと(思っています)」と述べ、政治とカネの問題にクリーンな民主党をあらためて目指すべきだとの認識を強調した。また、菅首相も25日午後の参議院予算委員会で「政治とカネの問題も影響があったと見ることもできる」と述べた。

 こうした中、民主党幹部は25日朝、「小沢氏がいずれかの場で説明することが必要となる」と話している。今年度補正予算案の審議も控える中、民主党内では「小沢氏に政治倫理審査会に出席するよう求めるべきだ」との意見が強まっており、25日午後の役員会で対応を協議することにしている。

 一方、自民党・石原幹事長らは25日、公明党・漆原国対委員長と会談し、小沢氏の証人喚問を民主党に強く求めていく方針を確認した。石原幹事長は「後半国会、一致協力して対処していこうと。(補欠選挙は)政治とカネの話が最大の焦点であったと、(小沢氏の)証人喚問は引き続きしっかり要求していこうという話が出ました」と述べた。今後、自民党と公明党との足並みがどこまでそろうかが、今年度補正予算案審議など今後の国会運営を左右することになる。