×

規制仕分け初日、6つで規制緩和の方向示す

2011年3月7日 3:21
規制仕分け初日、6つで規制緩和の方向示す

 経済活動などを促進するため、国の規制や制度の見直しを公開で議論する「規制仕分け」が6日、始まった。初日は6つの規制や手続きについて話し合われ、その全てについて、規制緩和や競争力強化の方向性が示された。

 特に注目されたのは、一般用医薬品について、薬局に行かなくても購入できるようインターネットでの販売を認めるかどうかという議論。議論の結果、安全性を確保することを前提に、薬局・薬店による一般用医薬品のインターネット販売の可能性を検討するという結論になった。

 6日は菅首相も視察に訪れた。政治とカネをめぐる問題で政権の足元が急速に揺らぐ中、公開の場での議論をアピールしたい狙いが見える。

 しかし、事業仕分けでは「廃止」としたものが多かったのとは対照的に、「規制」にはそれなりの経緯や根拠もあるため、初日は多くが改革の方向性を示すにとどまった。「規制を仕分けする」という意義や得られた結論の実効性には、疑問が残る初日となった。