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TPPの裏側で…実は○○なんです!

2011年11月15日 19:37
TPPの裏側で…実は○○なんです!

 APEC(=アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議に出席しハワイから帰国した野田総理を待ち受けていたのはアノ問題でした。TPP(=環太平洋経済連携協定)への交渉参加をめぐって知られざる秘話が次々と明らかになっています。

 というわけで、今回のテーマは「TPPの裏側で…実は○○なんです!」

 10日に行われた野党・公明党の斉藤鉄夫幹事長代行のパーティーでの一コマ。そこであいさつしていたのは…あれ?菅前首相?民主党ですよねぇ。なぜここに?実は、菅さんと斉藤さんは、東京工業大学の先輩・後輩の間柄なんです。さらに会場にはこちらの方まで!

 「支持率ゼロの国民新党の評判のよくない亀井静香でございます」

 今度はなんと国民新党・亀井静香代表!実は亀井さんと斉藤さん、同じ広島の高校の同窓生なんです。で、この日の批判の矛先は…?

 亀井代表「今の民主党どうなんですかね?」「公明や自民党にペコペコしてすり寄っていくだけが政治じゃない」

 そして、お次は同じく口の悪い…失礼!こちらの方。

 麻生元首相「(斉藤鉄夫氏は)やっぱり同窓生、上級生に恵まれなかったおかげで、ちょっと今一つ恵まれなくて苦労しているんだと思います」

 …だそうです。

 その翌日の11日に行われた野田首相の記者会見。TPPについて「交渉参加に向けて関係国と協議に入る」と表明しました。実はコレ、首相周辺によると当初は「交渉に参加する」という文言だったそうなんです。しかし会見直前まで輿石幹事長と鹿野農水相が水面化で調整。野田首相や慎重派の山田前農水相と相次いで会談し、修正したのだといいます。そして会見の翌朝12日にはAPEC首脳会議に出席するため野田首相は一路ホノルルへ!さて、到着直後に行われたレセプションで野田首相はこんなあいさつを。

 野田首相「実は…ホノルルに来るのは34年ぶりです」「以前に来たのは20歳の時、学生のときでした。日本のクイズのテレビ番組で優勝してご褒美できました」

 えーっ?

 実は34年前、クイズ番組に出演していたことが判明した野田首相。当時は難問に見事正解!しましたが、今回のTPPという難問には果たして…。

 ところで、今回行われた日米首脳会談にはある秘策が!日米首脳会談を翌日に控えて長島首相補佐官が、ホテルのロビーでアメリカ側のどなたかと接触しているようです。そしてある方から何かを預かっていました。長島首相補佐官に聞いてみました!

 長島首相補佐官「オバマさんがハワイにいたときに、友達が全然できなかった。たった一人だけ友達がいて、その友達の家でお母さんが焼いてくれたクッキーを食べるのが彼にとってものすごい心の癒やしになってたということで、そのクッキーなんですね」

 そう、オバマ大統領がハワイで過ごした高校時代の忘れられない、思い出の手作りクッキーが今回の日本の秘密兵器!

 そして迎えた13日の日米首脳会談。交渉参加の方針を表明し、オバマ大統領も「満足げに聞いていた」そうです。

 しかし…野田首相は「TPP関係国との会議で、可能なら(TPP交渉参加の)意思をお伝えする」と意欲を示していたにもかかわらず、そのTPPの首脳会合には今回、参加できなかったようです。

 そして、帰国した野田首相を自民党など野党側は手ぐすね引いて待っていました。

 15日の参議院予算委員会で自民党・山本一太参院政審会長は、野田首相が民主党内の慎重派に配慮して「TPPの交渉に参加する」と明言しなかったことをめぐり、「海外と国内で言っていることが違う」と野田首相の姿勢を追及しました。

 山本議員「これ総理はっきり言わせていただきますが、二枚舌じゃないですか!二枚舌外交じゃないですか」

 これに対して、野田首相は…。

 野田首相「今国内でも国会の中でも同じ事を申し上げています。二枚舌ではありません」

 さらに山本議員は続けます。

 山本議員「聞けば聞くほど、一種の政治的ペテンですよ総理。非常にずるい、こそくな政治じゃないですか、卑劣ですよ」

 ペテンとまで言われて、さぁ野田首相どう答えます?

 野田首相「こっちで言っていることとあっちで言っていることが違えば二枚舌ですよ。言っていることは同じです」

 さらに、コメや公的保険制度が自由化交渉の対象に入ることがあるのかどうかを問われると…。

 野田首相「それぞれの公的な保険制度を根本から変えていくようなことやるわけがない」

 山本議員「今の理屈だと、国民皆保険はありえない。だけどコメは有りうるということですね」

 野田首相「いや場合によっては公的保険制度もあるかもしれませんよ」

 えぇ~っ?

 野田首相「ある、かもしれませんよ。それは100%どうかといえばそれはわかりません。わかりませんから…」

 歯切れの悪い答弁が続きます。TPPをめぐる問題、野田首相の正念場はまさにこれからです。