野田首相は２４日、福島・佐藤県知事らと会談し、福島第一原子力発電所事故に関連し、福島県が要請している子供の医療費無料化について、前向きに検討する考えを示した。

　野田首相「特にお子さんの問題、まず今、子供の健康管理は最優先だと思っている。（子供の）医療費無料化については、ちょっと課題は多いんですけども、引き続き、関係閣僚にあらためて検討を指示していきたい」

　会談では、佐藤知事が緊急要望書を野田首相に手渡し、福島第一原発事故の損害賠償を早期に完全実施することや、復興特区を上回る税制上の優遇措置などを求めた。特に、子供の健康を守るためとして、１８歳以下の福島県民については医療費を無料化するよう、国に要望している。これに対し、野田首相は「関係閣僚に検討を指示したい」と述べ、政府として前向きに検討する考えを示した。