衆議院予算委員会で６日、「社会保障と税の一体改革」に関する集中審議が行われ、野田首相は、消費税増税の方針をめぐって民主党内の反対派から理解を得る努力を行う考えを強調した。

　自民党・野田毅税調会長「民主党・小沢元代表たちは違うこと言っている。多くの民主党の皆さんの中でも、正面からこれ（消費税増税方針）に対して異論を現に唱えている。本当に党内をまとめきれますか」

　野田首相「社会保障と税の一体改革本体自体を反対、という意見はないと思う。そこは丁寧な議論をしながら、コンセンサスを得ていきたいと思います」

　自民党・野田氏「まとまらなかった場合にはあえて、小泉元首相の（郵政改革の）ときには反対派を切った。どうしてもあなたに従えない方々が大量にあるならば、そういう方々とたもとを分かって、それでもなお突き進むという、腹構えがあるのかないのか」

　野田首相「私は、小泉元首相のように抵抗勢力を作ってものごとを進めるやり方は、今回のテーマはふさわしいとは思っていません」

　野田首相は、消費税増税法案を今月中に国会に提出する方針をあらためて強調した上で、消費税増税法案に反対する構えを強めている小沢氏らの理解を得るため、努力していく考えを強調した。