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消費税増税法案など党首討論 議論は平行線

2012年4月11日 22:41
消費税増税法案など党首討論 議論は平行線

 国会で11日、党首討論が行われ、野田首相(民主党代表)は自民党・谷垣総裁に直接、党首会談を申し入れたが、議論は平行線に終わった。

 野田首相「我々は土俵に上がったのに、何でまだ『待った』をするんですか。おかしいと思います」

 谷垣総裁「『待った』をしているというのは無礼千万。私は、このおことばは、のしをつけて野田首相にお返しをしたいと思います」

 消費税増税法案をめぐり、「トップ同士で胸襟を開いて議論したい」とする野田首相に対し、谷垣総裁は「まず第一には、国会の中でがっぷり四つに組んで議論することだ」と述べ、国会での法案審議を先行すべきと主張し続けた。両者が極秘会談した直後に行われた前回の党首討論は、議論がかみ合う場面も見られたが、今回、消費税増税法案の扱いをめぐる議論は平行線に終わった。

 公明党・山口代表「首相が早期成立をおっしゃるならば、4月中に審議入りをさせると、そういうリーダーシップを示されたらどうですか」

 野田首相「私としては、党首会談を山口代表ともやって議論した上で、その辺の各論の話をしたいと思っておりましたけれども、これはいつ受けていただくかまだわからないものですから、当然これは、国対レベルを含めて、あるいは幹事長レベルを含めて、きちっと審議の仕方についてご提起をさせていきたいと思います」

 野田首相はこのように述べ、消費税増税法案の審議入り日程などを提案する考えを示した。

 みんなの党・渡辺代表「消費税というのは安定財源です。これは、地方の財源にふさわしいんですよ。消費税を地方の財源にするというのは、みんなの党が結党以来言ってきたことです」

 野田首相「消費税を地方に移管する。だけど、社会保障の根幹は国がやらなければいけないということでしょ。そうすると、消費税を除いちゃうと、結局、現役世代の所得税とか保険料で社会保障をやろうという話じゃないですか。それが今、問題なんじゃないですか」

 渡辺代表「まさに、民主党政権が出来損ないの自民党政権と同じだと言っているんです」

 野田首相「荒唐無稽のアジテーションですよ、今のお話は。と思いました」

 今回、初めて党首討論に参加した渡辺代表だったが、一方的な主張が目立ったため、議場はヤジに包まれた。

 また、11日夕方に首相官邸で行われた政府・民主3役会議で、消費税増税法案などの審議の進め方などが話し合われ、衆議院に特別委員会を設置する方針が確認された。民主党は早ければ12日にも与野党国対委員長会談を開催し、野党側にこうした考えを説明する方針。