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内閣改造受け、消費税増税法案の行方は?

2012年6月4日 21:13
内閣改造受け、消費税増税法案の行方は?

 野田首相は4日、内閣改造を行った。この内閣改造を受けて消費税増税法案の行方はどうなるのか、政治部・近野宏明記者が報告する。

 野田首相は会見で、消費税増税法案について21日の国会会期末までに衆議院で採決したい考えを示した。会期内の法案採決について一歩踏み込み、与野党協議などの環境整備を進めるように党幹部に指示を出したことを明らかにした。

 しかし、野党側は採決までの明確なスケジュールを政府・与党が示すよう求めている。自民党・谷垣総裁は「きちっとスケジュールをもって、採決もするという姿勢であるならば、我々も真剣に対応しなければならないだろうと思いますね」と述べ、採決までの日程に関する政府・与党側の出方を見極めたいと繰り返した。自民党側は幹事長レベルで日程を確約するよう求めているが、民主党・輿石幹事長はスケジュールの確約に難色を示している。

 自民党と輿石幹事長との板挟みとなっている野田首相だが、限られた時間内に折り合いを付けられるかが焦点となる。「これからの約20日間は大きな決断の時となる」として野党側に歩み寄った野田首相だが、法案成立までの道のりは険しいことに変わらない。