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首相、福島知事と会談 立地補助金に前向き

2012年7月8日 1:18
首相、福島知事と会談 立地補助金に前向き

 野田首相は7日、半年ぶりに福島県を訪れ、東日本大震災の被災地の復興状況を視察した。福島・佐藤雄平県知事との会談では、佐藤知事が「福島復興再生基本方針」に、県内に立地する企業への補助金を盛り込むことを求めたのに対し、前向きな姿勢を示した。

 野田首相はまず、いわき市内の漁港などを視察し、市内の観光施設で働く「フラガール」を激励した他、地元の水産物などを食べて安全性をアピールした。

 その後に訪れた川内村の小学校では、七夕飾りの短冊に「子供たちの健やかな成長を!」と書き込んだ。児童から「福島について大切に思っていることは何ですか」と聞かれると、「福島の復興なくして日本の再生なし。福島に生まれてみんなが良かったと思えるふるさとをつくることを一緒にやっていきたいと思う」と答えた。

 野田首相はその後、佐藤知事と会談した。この中で佐藤知事は、政府が今月半ばの閣議決定を目指している「福島復興再生基本方針」に、県内に立地する企業への補助金を盛り込むことを求めた。これに対し、野田首相は会談後、「できる限り要請を踏まえた基本方針としていきたい」と前向きな姿勢を示した。