防衛省は、アメリカ軍の新型輸送機「ＣＶ２２オスプレイ」が、アメリカ・フロリダ州で墜落した事故原因について、操縦士による「人的要因が大きい」とする独自の分析結果を取りまとめ、１１日に公表する。

　分析報告書によると、６月にフロリダ州で起きたアメリカ空軍所属のオスプレイの墜落事故は、２機が連なって飛行中、事故機が十分な高度を取らなかったことから、前の機体が起こした気流の乱れに巻き込まれた「人的要因が大きい」としている。その上で、モロッコでの墜落事故同様、オスプレイの機体には問題はないと結論付けている。政府は、アメリカ軍普天間基地（沖縄・宜野湾市）での運用面の安全性について協議している日米合同委員会の結論を待って、近くオスプレイの安全宣言を出す方針。

　森本防衛相は１１日から沖縄県と山口県を訪問し、知事らにこの分析結果を説明してオスプレイの国内配備に理解を求める考え。