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みんなの党、江田幹事長交代案を了承

2013年8月7日 18:46
みんなの党、江田幹事長交代案を了承

 第184臨時国会が7日、閉会する。麻生副総理が憲法改正について述べた際ナチス政権を例にあげ、その後、撤回した問題をめぐり、野党側は審議を求めてきたが、結局、行われなかった。野党側は麻生氏の罷免を求めているが、与野党による論戦は秋の臨時国会に持ち越しとなる。

 民主党など野党5党は7日、麻生氏の罷免を求める文書を、政府に提出しようとしたが、政府側は「麻生氏はすでに発言を撤回しており、問題にすべきではない」などとして受け取りを拒否した。

 ねじれ解消後、初めて迎えた今国会だったが、野党側の混乱は続いている。民主党の党内人事が遅れたことなどから、参議院の常任委員長決定が予定より大幅に遅れた。

 また、みんなの党では党内対立が深刻化している。総会で、渡辺代表が党の路線をめぐって対立する江田幹事長を交代させる案を提示し、了承された。江田氏は記者団に「こんな人事はありえない」などと不満を表明した。

 国会は7日に閉会するが、いまだ多くの課題が残されたままだ。安倍首相は今週末から夏休みに入るが、その後は来年度予算案の編成にとりかかる他、秋の臨時国会前には、予定通り来年4月から消費税を増税するのかについて最終判断する。