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首相、モザンビークでトップセールス展開

2014年1月13日 1:14
首相、モザンビークでトップセールス展開

 アフリカ・モザンビークを訪問している安倍首相は12日、同行した日本企業を自ら売り込む「トップセールス」を展開した。

 「モザンビークが日本企業とのビジネスを通じて技術を手にする。日本をビジネスパートナーに選ぶなら今、と申し上げたい」-安倍首相は、同行した20余りの日本企業と現地の関係者が参加した「投資フォーラム」で挨拶し、モザンビークが日本企業と手を組むメリットを自ら訴えた。

 一方、ゲブザ大統領との首脳会談では、インフラ整備などに5年間で約700億円のODA(=政府開発援助)を実施することや、人材の育成に取り組む考えを示した。

 安倍首相のこうした積極姿勢の背景には、アフリカへの進出で日本が中国やヨーロッパ各国に出遅れていることがある。モザンビークは天然資源が豊富なことなどから「世界で最も成長が期待される国」とされている。安倍首相としては、官民一体の姿勢と人材育成など「日本型」の開発支援をアピールすることで巻き返しを図る狙い。

 アフリカへの企業進出を日本の成長戦略に結びつけたい安倍首相。力のこもったトップセールスが続く。