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安倍首相vs海江田氏 今国会初の党首討論

2014年6月11日 17:27
安倍首相vs海江田氏 今国会初の党首討論

 今の国会で初めてとなる党首討論が11日午後3時から行われ、安倍首相と民主党の海江田代表らが論戦を繰り広げた。

 海江田代表は、安倍首相が強い意欲を示す集団的自衛権の行使容認について取り上げ、憲法解釈の変更ではなく憲法改正をすべきと追及した。

 海江田代表「集団的自衛権行使の問題について、安倍さんがこれまで進めてきたこのやり方、このやり方には私どもは大きな反対」「この会期内に閣議決定をしてしまう、これはまさに拙速であります」

 安倍首相「与党において、真剣に議論している。その真剣な議論の結果については、政府として立場を決定し、閣議決定をしてまいります」

 海江田代表「油を確保するため、しかも備蓄もある、戦闘状況が終わった時、掃海ということだってある。そういうことなしに自衛隊員に犠牲を払ってくれと言えるのか」

 安倍首相「今この瞬間も、自衛隊諸君は身を危険にさらしながら日本人の命を守っている。その中で、私は彼らと共に日本を守っていく責任を負っている」「みんなの党の諸君や維新の会の諸君は、難しい問題ではあるが、あえてしっかりと国民に立場を表明しているではありませんか」「私はこういう立場こそ、苦しくともつらくとも、批判があったとしても、現実と向き合い責任を全うすることこそが政治家の責任だと思う」

 海江田代表が集団的自衛権の行使容認を目指すなら憲法改正をすべきとただしたのに対し、安倍首相は「民主党の立場はどこにあるかわからない」などと批判し、議論はかみあわなかった。

 日本維新の会の石原共同代表は、憲法改正についてただした。

 石原氏が「憲法が自主的に制定され、自主的に改正されるのが世界の常識だと思うが、どう思うか」と質問したのに対し、安倍首相は「今後、さらに国民的な議論が深まることを期待したい」と述べるにとどまった。

 また、みんなの党の浅尾代表は、安倍政権の経済政策に提案していきたいと述べ、安倍首相も一つ一つ誠実に検討させていただきたいと応じた。