小渕経産相 不明朗収支問題調査の考え示す
小渕経産相の後援会が過去に行った観劇会をめぐり、劇場側に支払った金額に比べ参加者から集めた金額が大きく下回っている疑いが浮上し、小渕経産相は今後、調査する考えを示した。
小渕経産相の後援会の2010年と11年分の政治資金収支報告書によると、「観劇会」として合わせて約742万円の収入があった。これに対し、後援会と関係団体の支出で劇場側に「入場料食事代」として支払った金額は合わせて約3385万円だった。参加者から集めた金額が、劇場側に支払った金額を大きく下回っている疑いがある。
野党側が公職選挙法で禁止されている「参加者への寄付」にあたる可能性があると指摘したのに対し、小渕経産相は「今後、調べていきたい。私の方で補てんしたとなれば法律にひっかかるものだという認識は持っている」と述べた。
また、2010年から12年に小渕経産相の親族が経営する企業に「品代」として合わせて、約200万円を支払っていたこともわかった。小渕経産相は贈答品や海外出張のお土産としてネクタイやハンカチを購入したと説明し、「政治活動の範囲内の支出であると考えている」と釈明した。