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拉致被害者家族が“帰国実現”を訴え

2015年4月3日 23:43
拉致被害者家族が“帰国実現”を訴え

 安倍首相が北朝鮮による拉致被害者の家族と面会した。約1年ぶりの面会だったが、家族側からは被害者の帰国を一刻も早く実現出来るよう強く求める声が上がった。

 安倍首相「北朝鮮側から拉致被害者についての具体的な情報を含む調査結果は、残念ながらでてきていません」

 安倍首相は、「すべての拉致被害者が速やかに日本の土を踏むことができるようにあらゆる手段を尽くす」と強調したほか、北朝鮮が2日に「日本との政府間対話はできない」と通告してきたことについて、「全く受け入れられない」と述べた。

 これに対し家族側からは、拉致問題に関する日本と北朝鮮の政府間協議再開から1年がたつのに、拉致被害者の帰国が一向に進展しないことに対し、「限界状態だ」とする声が上がった。

 拉致被害者家族会・飯塚代表「私たち含めたそれを待っている家族は、精神的にも肉体的にもすでに限界状態になっています」

 横田早紀江さん「北朝鮮が被害者を帰国させるその気持ちが本当にあるのかどうかが最大の問題なので、そのことをはっきりとむこう(北朝鮮)に伝えて頂きたいと申し上げた」

 また、増元るみ子さんの弟・増元照明さんも、「今回の面会で、私の失望感をぬぐい去るものはなかった」と落胆の表情を浮かべた。