日米防衛協力“新ガイドライン”で合意
日米両政府は米・ニューヨークで外務・防衛相による会合を開き、「切れ目のない」協力を掲げた新たな日米防衛協力の指針(=ガイドライン)で合意した。
18年ぶりに見直された日米ガイドラインは、軍備の拡大を続ける中国への抑止力強化などのために、グレーゾーンを含む平時から日本が武力攻撃を受ける有事まで、「切れ目のない」日米協力を掲げている。
日本への武力攻撃事態では、尖閣諸島を念頭に、初めて「島しょ防衛」での協力を明記した他、日本が集団的自衛権を使う協力項目として、機雷の掃海や、北朝鮮の弾道ミサイル対処を盛り込んだ。
また、これまで「日本周辺」に限っていた地理的な制約をなくし、PKO活動やシーレーンの海洋安全確保など、自衛隊による地球規模での活動の拡大も盛り込んだ。
一方、アメリカを訪問している安倍首相は、28日にワシントンでオバマ大統領との首脳会談に臨む。今回のガイドラインの見直しを踏まえ、安全保障分野での協力を確認することにしている。