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G7首脳 AIIBの情報共有で一致

2015年6月8日 2:05
G7首脳 AIIBの情報共有で一致

 G7(=主要7か国首脳会議)がドイツのエルマウで開幕した。G7首脳は中国主導のAIIB(=アジアインフラ投資銀行)について、今後、緊密に連携し情報共有していくことで一致した。

 世界経済について話し合う最初のセッションは予定を1時間以上オーバーし、中国経済が話題の4割を占めた。この中で安倍首相は、「インフラの整備や投資は適切なガバナンスのもとで行われないといけない」と述べ、環境や社会に配慮した社会資本への投資を推進する必要性を強調した。

 その上で、AIIBへの対応について「緊密な連携を取る必要がある」と主張。投資をめぐる透明性や環境への配慮の重要性を指摘し、中国を強くけん制した形。G7首脳は、AIIBに既に参加を決めたヨーロッパ4か国も含め、今後の情報共有と連携で一致したという。

 また、このあとのワーキングディナーでは、ウクライナ情勢や中国の海洋進出などについて議論され、「力による現状変更を認めず、法の支配を重視する」とのG7の立場を確認すると見られる。

 経済と安全保障の両面で中国をけん制する安倍首相だが、8日に採択される首脳宣言にどこまで強いメッセージを盛り込めるかが焦点となる。