“ゆうちょ銀の限度額引き上げ”了承見送り
自民党の総務会は、今年秋の株式上場を目指す「ゆうちょ銀行」の預け入れ限度額を、今の1000万円から3000万円まで段階的に引き上げることを盛り込んだ提言案の了承を見送り、引き続き議論することになった。
提言案は、自民党の郵政事業に関する特命委員会がまとめたもので、政令で定めている「ゆうちょ銀行」の限度額を今の1000万円から、株式上場前の今年9月末までに2000万円に、2年後までに3000万円まで引き上げることを柱としている。
過疎化が進む地方や高齢者の利便性を高める狙いがあるが、23日の総務会では「限度額の引き上げは、民業圧迫で地方銀行などに影響が出る」などの異論が相次いだ。このため、この日の提言案の了承は見送られ、26日に引き続き議論することになった。