審議への影響は…報道圧力発言 野党追及
自民党議員が有志の勉強会で「マスコミをこらしめる」などと発言した問題で、自民党は会の代表の更迭などによって安全保障関連法案の審議への影響をできるだけ小さくしようとしている。国会記者会館から川上泰記者が中継。
29日昼、安倍首相と会談した自民党の谷垣幹事長は、首相に批判が及ばないよう問題に対する責任者は自分であることを強調した。
谷垣幹事長「(Q:野党側から総理に対して謝罪も求められているが?)党のことは私が責任を持って判断すると」
会談で安倍首相と谷垣氏は、安保関連法案の成立に向けしっかり連携していく方針を確認した。
また自民党は、党の国会議員が報道番組などに出演する場合、不用意な発言で安保関連法案に影響が出ないかチェックするため事前の届け出を徹底させるなど、神経をとがらせている。ただ、党内からは「やりすぎだ」などと不満の声もあがっている。
一方、野党側は29日も、国会で問題の勉強会に出席していた加藤官房副長官の責任を追及した。これに対し、加藤氏は問題の発言は自身が退席した後のものだと重ねて説明するにとどまった。
こうした中、維新の党は政府の安保関連法案への対案について自民、民主、公明の各党に週内にも示したいとあいさつ回りを行った。
維新の党・柿沢幹事長「今週金曜日くらいには案を党内で決定したものをお持ちできるようになると思います」
与党側は対案をめぐる修正協議を通じ、維新の党の協力を得たい考え。ただ、維新の党側は修正には応じない姿勢であるほか、対案を国会に提出するかなど方針が定まっておらず、修正協議の行方は不透明なまま。