安倍首相は、安全保障関連法案を争点とした衆議院の解散・総選挙について、「全く考えていない」と述べた。

　安倍首相「解散・総選挙を行うことは、私は全く考えていません。だんだん議論を進めていくことができれば、理解が少しずつ増えていくと思いますので、丁寧に、なるべくわかりやすく説明していきたい」

　また、安倍首相は法案によって「抑止力は向上する」とその必要性を訴えた。

　こうした中、維新の党は８日に提出した対案について自民・公明の与党と修正協議を行ったが、平行線に終わった。協議の後、自民党の高村副総裁は「必ずしも隔たりは大きくないが、画然とした差があり、埋めるのが大変だ」などと述べた。維新の党は、対案を徹底審議するよう求めているが、政府・与党は安保関連法案を来週１５日にも衆議院の特別委員会で採決したい考え。