安倍首相は２１日、ＢＳ日テレの「深層ＮＥＷＳ」の収録で、先週、衆議院を通過した安全保障関連法案について世論調査で国民の理解が進んでいない状況にあっても成立させる必要があるとの考えを示した。

　安倍首相「安全保障法制については、まさに戸締まりをしなければいけないという治安状況なんですね。その中で、では、家の中で意見が戸締まりをするということについて、議論が分かれている。でも例えば責任負っているお父さん、お母さんが、ここはやっぱり、戸締まりはまずしていこうと。戸締まりが必要ということはだんだん説明していこうと。家の周りの状況というのを自分が一番よくわかっていれば、当然責任があるんだろうと思います」

　また、安保関連法案はＮＮＮの世論調査で、今の国会で成立させることで「よいと思わない」が約６割に達するなど国民の理解が深まっていないことについては、「残念ながら厳しい批判があるが、これに耐えながら説明し尽くす責任が私にあるだろうと思う」と述べた。

　政府案をめぐり参議院で野党と修正合意する可能性について「今の我々が出している法案がベストだと思う」と述べた。その一方で「なるべく多くの党に支持していただく、円満な形で成立させたい。当然、修正も考えながら対応していく必要があるだろう」と述べ、政府案の修正についても完全には否定しなかった。