安保関連法案 安倍首相、参院でリスク説明
集団的自衛権の行使と自衛隊の世界規模での活動拡大を含む安全保障関連法案について、参議院の特別委員会で28日、審議が始まった。
安倍首相は「リスクは残る」と述べた上で、「それは国民の命と平和な暮らしを守るため負ってもらうリスクだ」と説明した。
安倍首相「我が国有事における任務は文字通り命がけのもの。隊員にとっては極限に近いリスクの中で国を守ることになる。平和安全法制の整備によって新たに付与される任務にも、これまで同様リスクがある。我々はこのようなリスクについて、従来から一貫して深刻に受け止めており、あらゆる手段でリスクの低減をはかっている。それでも自衛隊員のリスクは残る。しかし、それは国民の命と平和な暮らしを守るものであり、自衛隊員に負ってもらうリスクである」
安倍首相はこのように述べ、自衛隊員が負うリスクがなくなることはなく国を守るためにやむを得ないものとの認識を示した。
午後には民主党議員が質問に立ち、礒崎首相補佐官が法案をめぐり「法的安定性は関係ない」などと述べたことなどについて安倍首相らを追及することにしている。