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共産“自衛隊資料”で政府を追及 安保特委

2015年8月11日 21:11
共産“自衛隊資料”で政府を追及 安保特委

 参議院の安保法制特別委員会で、共産党の小池政策委員長は11日、自衛隊の内部資料を入手したとして政府側を追及したが、中谷防衛相の答弁に納得せず、委員会は質疑時間を残して散会となった。

 小池氏によると、資料は自衛隊の統合幕僚監部が作成し、4月に日米政府が合意した日米防衛協力の指針(=ガイドライン)と安保関連法案の関係に言及するもので、安保関連法案については「8月に成立し、6か月以内に施行開始」とのスケジュールなどが書かれていた。

 小池氏がこの資料が本物か確認を迫ったのに対し、中谷防衛相は「同じ表題の資料は存在するが、小池氏が示した資料と同一のものか特定するのは時間がかかる」と自衛隊の作成した資料かどうかは答弁を避けた。

 小池氏はさらに、「法案が成立する前提で、その後のことを検討している文書ではないか。絶対、許されない」などと批判した上で、資料が本物か確認できるまで審議には応じられないと主張した。

 民主党なども「国会軽視だ」と同調して審議が紛糾したため、委員会は質疑時間を残して散会となった。今後の審議については引き続き、与野党で協議することになっている。