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“自衛隊内部資料”蓮舫氏、国会軽視と追及

2015年9月4日 16:44
“自衛隊内部資料”蓮舫氏、国会軽視と追及

 安保関連法案を審議する参議院の特別委員会では、民主党の蓮舫代表代行が4日、中谷防衛相に対し、自衛隊の内部文書とされる資料をめぐり「国会軽視だ」などと厳しく指摘した。

 問題の資料は2日、共産党の議員が特別委員会で示したもの。自衛隊トップの河野統合幕僚長が去年12月、アメリカの陸軍参謀総長に対し、安全保障法制の整備が今年夏までに終わる、などの見通しを示していた、との内容が記されている。

 また、文書の中で、河野統合幕僚長が予算成立前にもかかわらず、アメリカ軍の無人偵察機について「導入を決めた」と言及していたと蓮舫氏は指摘し、「国会軽視だ」などと追及した。

 民主党・蓮舫代表代行「米軍高官に統幕長が言って、導入決定、明言しているじゃないですか。国会軽視、財政民主主義の否定じゃないですか」

 中谷防衛相「資料につきましては現在、防衛省が作成したか否かも含めて調査中でございますし、中身等につきましては、これについては私も言及できないことでございますので」

 中谷防衛相は文書について「防衛省が作成したものかどうか含め調査中」などと繰り返し述べるにとどまった。このため、鴻池委員長が7日までに確認するよう求め、中谷防衛相も「努力したい」と答えた。