安全保障関連法案をめぐる与野党の攻防は最大のヤマ場を迎えている。民主党などは委員会室の前に議員が集まってバリケードを築くなど物理的抵抗も辞さない構え。

　与党側が１６日、１７日の採決を視野に１６日夕方から締めくくりの質疑を行うとしているのに対し、民主党などは対決姿勢を強めている。

　民主党・岡田代表「締めくくり総括質疑なんていうのは、まったくとんでもない話。みんなで力を合わせて、そういった試みを、たくらみを阻止しようじゃありませんか」

　１６日午前中に行われた民主党の緊急集会では、岡田代表が「法案に反対の民意を体現していくため、一致団結して努力しよう」と呼びかけた。

　こうした中、自民・公明の与党と日本を元気にする会・次世代の党・新党改革の野党３党は党首会談を行い、自衛隊を海外に派遣する際に、一部の例外を除いて国会の事前承認を求めることなどで合意した。

　安倍首相「今回の合意が成立したことは、本当によかったと」

　これにより、次世代など３党は法案の賛成に回ることになる。与党側は民主党などの出方を見極めながら、１６日、１７日のどのタイミングで採決に踏み切るのかを決断する考え。