維新 大阪系議員が“臨時党大会”解党決議
分裂状態となった維新の党が混乱を極めている。除名処分を受けた大阪選出の国会議員らは24日、大阪市で維新の党の「臨時党大会」と位置づける会合を開き、新たな執行部を選出した上で解党を決議した。
松野代表ら現在の執行部と激しく対立し、除名処分を受けた大阪側の国会議員などからは、執行部を批判する声が相次いだ。
今井豊大阪府議会議員「松野頼久氏は代表権限を有しない」
馬場伸幸衆議院議員「維新の党は国民にとって百害あって一利なし」
大阪側は除名処分への対抗措置として解党を決議した形で、今後は橋下大阪市長が結党する新党へ合流することにしている。現段階で20名の国会議員が新党に参加する見通し。
また、維新の党が保有する政党交付金を全額国庫に返納する決定を行った。
一方の松野代表ら執行部は、必要な手続きを経ていないとして、24日の会合での解党決議などは「到底認められない。無効だ」とコメントしている。また、大阪側が解党を総務省に届け出た場合は刑事告訴などで対抗する構え。
泥沼の様相を呈している分裂騒動。大阪側の国会議員の一人は「法廷闘争になっても、とことんやるしかない」と強気の構えで、収拾のめどは全く立っていない。