あす投開票 大阪ダブル選挙“最後の舌戦”
大阪市長と府知事のダブル選挙は22日、投票日を迎える。「大阪維新」対「非維新ら」の構図で激しく争う選挙戦。候補者たちは21日、有権者へ最後の訴えを行っている。
大阪府知事選挙に立候補している無所属で自民党推薦の新人・栗原貴子さん(53)、大阪維新の会公認の現職・松井一郎さん(51)とも、21日は土曜日とあって人通りの多い繁華街に立った。
栗原候補「もう一度あの都構想をやるのですか。大阪市には、大阪市をつぶさなければならないような(府との)二重行政はいったいどこにあるのですか」
松井候補「役所を筋肉質に作り変えてきた。言ったことを守ってきました。口先で政治はやりません。必ずみなさんとお約束したことは実行してきたのが、我々維新の政治です」
このほかに、無所属の新人・美馬幸則さん(65)も立候補している。
「大阪維新」対「非維新ら」の対決は、大阪市長選挙も同じだ。5月に行われた大阪都構想の賛否を問う住民投票で敗れ、政界引退を表明している橋下市長の後任を選ぶ。
大阪維新の会の新人・吉村洋文候補(40)「しっかりとした理念・政策をもってまっすぐ前に突き進む。我々維新の会、それが王道だと思っています。絶対、古い大阪には戻させない。大阪の改革を前に進めていきます」
無所属の新人・中川暢三候補(59)「不毛の政治闘争に決着をつけ、行政の無駄を省いて、経営努力によって市民の皆様に減税でまずお返しします」
無所属(自民推薦)の新人・柳本顕候補(41)「対立をあおり立てる状況では本当に大阪はダメになってしまう。今こそ、都構想議論に終止符を打って、対立と抗争をあおり立てる政治手法に終止符を打って、大阪を前に進めようではありませんか」
このほかに無所属の新人・高尾英尚さん(33)も立候補している。
大阪維新の2人が「大阪都構想の再挑戦」や「改革の継続」を掲げ、橋下市長と二人三脚の選挙戦を繰り広げた一方、自民推薦の2人は、維新による行政運営を「混乱以外、何も生み出さなかった」と批判。党幹部や閣僚らが応援に入った。
これにほかの無所属候補もからむ大阪ダブル選挙、投票は22日(午前7時~午後8時)行われる。