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国会代表質問 民主“甘利氏の疑惑”を追及

2016年1月26日 16:26
国会代表質問 民主“甘利氏の疑惑”を追及

 国会では26日から安倍首相の施政方針演説に対する各党の代表質問が始まった。民主党の岡田代表は甘利経済再生相の金銭授受の疑惑を巡り、安倍首相の任命責任をただした。

 岡田代表「今日に至るまで国民に対するまともな説明は一切なされていません。任命責任はもちろん、安倍総理自身にも重大な説明責任があります」

 安倍首相「まず事実関係をしっかりと調査し、国民に対してきちんと説明責任を果たしていただきたいと考えております」

 安倍首相はこのように述べ、甘利経済再生相に説明責任を果たすよう求めた。また岡田代表は、憲法改正について安倍首相のもとでは極めて危険だと指摘した。

 岡田代表「立憲主義の基本を理解しない安倍総理のもとでの憲法改正は極めて危険です」

 安倍首相「国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を基本原則とする憲法の下で、引き続き国民の命と平和な暮らしを守る責任を果たして参ります」

 岡田代表「あなたは戦後70年、私たちの先人たちが築いてきた基本的人権の尊重や平和主義を深い洞察もなく変えようとしています。あなたの挑戦は方向がまったく間違っているのです」

 安倍首相は「新しい時代にふさわしい憲法のあり方について国民的な議論と理解が深まるよう努めていく」と改めて強調した。

 こうした中、民主・維新両党は「甘利大臣疑惑追及チーム」の2回目の会合を開いた。会合ではUR(=都市再生機構)や国土交通省の関係者を呼んで甘利経済再生相側から接触があったのかどうかなど事実関係をただしたが、URや国交省側は「現在、事実関係の確認中」と述べるにとどまった。