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衆参ダブル選挙に影響も?衆院補選が告示

2016年4月12日 19:03
衆参ダブル選挙に影響も?衆院補選が告示

 夏の参議院選挙の前哨戦と与野党が位置付ける、衆議院北海道5区と京都3区の補欠選挙が12日に告示され、12日間の選挙戦の火ぶたが切られた。

 このうち北海道5区は与野党が推す、和田義明氏(44)と池田真紀氏(43)の2人が激突する一騎打ちの形。この選挙の結果は、安倍首相が夏の参議院選挙にあわせて衆・参ダブル選挙に踏み切るかの判断にも大きな影響を与えるとみられる。

 安倍首相にとって今回の補欠選挙は、ホップ・ステップ・ジャンプの「ホップ」の位置付けとなる。安倍首相は今回の補欠選挙で野党連合にきちんと勝利する。次に伊勢志摩サミットで外交成果を上げると共に、消費税の増税問題に決断を下す。そして参議院選挙、もしくは衆参ダブル選挙に突入するという、ホップ・ステップ・ジャンプのシナリオを描いている。初めの「ホップ」でつまずくわけにはいかないので、首相周辺は「絶対に負けられない戦い」としている。

 自民党・谷垣幹事長「今回のこの補欠選挙は日本の政治の安定をつくるためにも、極めて大事な選挙でございます」

 一方、野党側にとっても大事な選挙となる。今回は民進・共産など野党4党が統一候補で臨む初めての選挙となるからだ。自民党一強と言われる政治状況の中で、野党候補の一本化が政権批判の受け皿として有効なのか試されるわけだ。ある民進党幹部は「今回勝てれば野党は勢いづく、その効果は計り知れない」と話している。

 民進党・岡田代表「安倍政治の暴走にストップ、安倍内閣に対してしっかりと皆さん、国民の意思を示していこうではありませんか」

 与野党双方とも選挙戦は「横一線の混戦」とみている。もし与党が敗北すれば安倍首相の戦略が狂い、ひいては政権の行方に影響を与える可能性もはらんでいる。