北海道5区補選 ダブル選挙の判断に影響か
北海道5区と京都3区の2つの補欠選挙のうち、与野党の候補が激突する北海道5区は、安倍首相が夏の参議院選挙にあわせて衆参ダブル選挙に踏み切るかの判断にも大きな影響を与えるとみられる。
選挙結果は、安倍首相の解散戦略を左右する試金石となる。一方、民進党にとっても結党後初めての戦いに負けるわけにはいかず、与野党ともに総力戦の構え。
自民党は北海道5区に勝利して、来月の伊勢志摩サミット、そして参議院選挙と弾みをつけたい考え。そのため多くの国会議員を投入しているほか、安倍首相が地元の有力者に直接電話している。また、公明党の支持母体・創価学会の協力も得ながら与党をあげた態勢を組んでいる。
一方の野党側だが、民進党として初めての国政選挙となるほか、民進・共産など野党4党で候補者を一本化して臨む初めての選挙となる。北海道5区で勝利して参院選に向けた野党共闘の機運を盛り上げたい考え。
選挙戦は与野党双方とも「横一線の混戦」とみている。衆参ダブル選挙の可能性もにらんだ激しい戦いとなりそうだ。