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TPP 今国会での“承認見送り”も検討

2016年4月13日 12:09
TPP 今国会での“承認見送り”も検討

 TPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案を審議する特別委員会は与野党が激しく対立し、審議再開のめどが立っていない。こうした中、政府・与党内では今国会での承認を見送ることも検討されている。

 自民党の佐藤国会対策委員長は13日朝、審議日程が厳しくなる中、今月中に衆議院を通過できなければ今の国会での承認見送りを「考えなければいけない」と述べた。

 自民党・佐藤国対委員長「今月中に(衆議院を)通さなければそれ(先送り)は考えなければいけないというふうに思いますが、この法案の4月いっぱいに参議院に送るという努力は重ねてまいりたいと思います」

 TPP特別委員会は、野党側が交渉の経過をめぐる政府の情報開示が不十分だなどと反発し、審議がストップしている。こうした中、政府・与党内には衆議院の補欠選挙や夏の参議院選挙を前に野党を押し切って審議を進めることに慎重論が出ている。一方、野党側はこれに反発している。

 民進党・山井国対委員長代理「これは与党による審議拒否と言えるものだというふうに私たちは思っております」

 13日午後には、与野党の国対委員長が会談するなど駆け引きが続く。