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TPP 審議日程厳しく“承認見送り”も…

2016年4月13日 18:08
TPP 審議日程厳しく“承認見送り”も…

 TPP(=環太平洋経済連携協定)の国会承認を巡る与野党の対立が続く中、政府・与党内では今国会での承認を見送ることも検討されている。

 TPP特別委員会の空転によって、審議の日程はどんどん厳しくなっている。こうした中、自民党の佐藤国対委員長は13日朝、今月中に衆議院を通過できなければ今の国会での承認見送りを「考えなければいけない」と述べた。

 自民党・佐藤国対委員長「今月中に(衆議院を)通さなければ、それ(見送り)は考えなければいけないというふうに思いますが、この法案の4月いっぱいに参議院に送るという努力は重ねてまいりたいと思います」

 TPP特別委員会は、野党側が交渉の経緯を巡る政府の情報開示が不十分な一方で、西川委員長が出版を予定していた本には交渉の経緯が書かれているなどと反発し、8日以来審議がストップしている。

 こうした中、政府・与党内には野党の反対を押し切る形で審議を進めるなど、採決に踏み切ることに慎重論が出てきている。TPPはアベノミクスの成長戦略の柱の一つだが、国会運営が強引と捉えられれば、衆議院の補欠選挙や夏の参議院選挙に影響するのではとの懸念があるため。

 与野党は13日午後、20日に党首討論を行うことなどを条件に15日に審議を再開することでは合意した。ただ民進党など野党側はTPP交渉の経緯の公開を引き続き強く求めていく方針で、政府・与党との対立の原因はまったく解消されていない。

 民進党・近藤筆頭理事「隠された協定の背景にある問題点を 明らかにしていくしかないと思います」

 審議は今後も波乱含みで、TPP協定の国会承認を巡る与野党の攻防が続くことになる。