自民党と民進党の国会対策委員長が２５日に会談し、自民党側は熊本地震への対策を盛り込んだ補正予算案を来月１３日に閣議決定するとの見通しを伝え、協力を求めた。

　会談で自民党の佐藤国対委員長は、熊本地震への対策に限定した今年度補正予算案を来月１３日に閣議決定し国会に提出するとの見通しを伝え、早期成立に協力を求めた。

　これに対し、民進党の安住国対委員長は「震災対策に限定した補正予算については了解をする」として審議に協力する考えを示し、安倍首相と民進党の岡田代表による党首会談を行うよう求めた。

　佐藤国対委員長は会談後、記者団に対し、補正予算案の規模について「数千億円と聞いている」と明らかにした。また、来月１６日の週に成立を目指す考えを示した。

　また、この後、自民党と公明党の幹事長らが会談し、ＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）の承認案や関連法案について今国会での承認・成立を断念する方針を正式に確認した。

　承認案や関連法案は衆議院で継続審議にして、秋の臨時国会で承認・成立をはかる方針。