北のミサイルに向けた破壊措置命令を解除
中谷防衛相は11日、北朝鮮のミサイルに対応するため自衛隊に出していた破壊措置命令を解除した。朝鮮労働党大会が終了し、ミサイル発射の可能性が低くなったと判断したため。
破壊措置命令は、ミサイルやその破片が日本の領域に落下してきた場合に撃ち落とすためのもので、中谷防衛相は自衛隊に対して今年3月に出していた。アメリカと韓国による軍事演習や朝鮮労働党大会が終了し、北朝鮮によるさらなる弾道ミサイル発射の可能性が低くなったとして11日、命令を解除したもの。
中谷防衛相「(朝鮮労働)党大会が終了し、米韓合同軍事演習も先月末で終了したことを受け、こういった状況は一定程度変化する可能性もあるということで、PAC3等については3月以前の状態にうつした訳です」
一方で、中谷防衛相は記者団に対し、「北朝鮮は今後も核やミサイルの開発を継続することが考えられる。引き続き情報収集や警戒監視につとめたい」と述べた。