首脳宣言を採択 財政戦略「機動的に実施」
G7伊勢志摩サミットは最終日を迎えた27日午前、首脳宣言が採択され、焦点の財政出動については「財政戦略を機動的に実施する」などとしている。
世界経済の現状認識について安倍首相は26日、「大きなリスクに直面している」と強調したが、首脳宣言では、その表現が弱められた。
首脳宣言では、世界経済への対応について「各国の状況に配慮しつつ」とした上で、G7で協力して、より強力な政策を組み合わせて行うことを確認した。
焦点の財政出動については、財政戦略を機動的に実施し、構造政策を果断に進め、G7が協力して取り組みを強化することの重要性について合意した。
しかし、世界経済の現状認識について安倍首相は26日、「大きなリスクに直面しているという認識で一致できた」と述べたものの、首脳宣言では「世界経済の見通しの下方リスクが高まってきている」と表現が弱められた。
一方、テロ対策では、国際社会が協調したさらなる取り組みが不可欠だとした上で、国際的なテロ組織への身代金の支払いを行わないことをすべての国に求めている。
議長をつとめる安倍首相は27日午後、会見を行い、これらの成果を発表し、サミットは閉幕する。