舛添氏の進退は?自民・公明の対応に変化も
政治資金の使い道など舛添知事の一連の疑惑を集中審議する都議会の総務委員会が行われている中、今後、舛添氏の進退に大きな影響を持つとみられる自民党本部、首相官邸の動きはどうなっているのだろうか。
12日夜、安倍政権の幹部の一人は「最後は都議団に決めてもらう」としつつも「彼には早く辞めてもらうしかない」と語った。安倍政権側は舛添氏を擁護しない姿勢にかじを切った。
自民党はこれまで、舛添氏が辞任しても代わりの勝てる都知事候補がなかなか見つからないことや、今、新たな都知事を選んでも4年後の東京オリンピック・パラリンピックの直前に任期が切れてしまうことなどから推移を見守る姿勢だった。
しかし、野党側は来月の参議院選挙に向けて、2年前の都知事選挙で舛添氏を支援した自民・公明両党の責任を追及する姿勢を強めている。ある民進党幹部は「選挙演説で一番反応が良いのは舛添問題」と話している。
共産党・小池書記局長「製造者責任は明確であるというふうに思いますので、自民党、公明党の責任も問われるということは申し上げておきたい」
こうした中、このままでは参院選への影響は避けられないとの見方が与党内で強まり、舛添氏を守れないという姿勢にかじを切った。舛添氏がこの状況をどう受け止めるのかが焦点となる。
14日に都議会に提出される舛添氏の不信任案には自民・公明の与党も同調する公算が大きくなっている。これを重く捉えて自ら辞任を表明するのか。それとも15日の不信任案の審議・採決でも粘り腰を見せるのか。いずれにしても舛添氏は崖っぷちに追い込まれつつある。