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首相側近「一段落」自民、未明まで知事説得

2016年6月15日 14:33
首相側近「一段落」自民、未明まで知事説得

 政治資金の使い方などを巡る一連の問題で、東京都の舛添知事が15日午前、都議会議長宛てに辞職願を提出した。自民党は15日朝まで舛添知事が自発的な辞職を決断する確証が得られなかったということだが、参議院選挙への悪影響を回避できたとして、ひとまず安どしている。

 自民党は14日夜から15日未明にかけても舛添知事の説得を続けてきた。一時は都議会を解散する意向も示していたという舛添知事だが、八方ふさがりの状況を受けて辞職を受け入れた形。

 自民党・谷垣幹事長「前回の舛添さんの選挙の時は、我が党は舛添さんを推薦したわけですので、都民にご迷惑をかけたことは、はなはだ申し訳ないことだと」

 自民党の東京都連関係者によると、舛添知事は14日深夜の段階までは「土壇場まで頑張る」と話していたということだが、15日未明に自民党が不信任案の提出を正式に決めたことを受けて、辞職を決断したものとみられる。

 ただ、自民党側は15日朝になっても、まだ舛添知事が辞職するという確証が得られず、東京都連の幹部が対応を協議したが、この会議が終わった直後に辞職の意向を固めたとの情報が飛び込んできたという。

 参議院選挙への影響を懸念していた自民党だが、安倍首相の側近の1人が「これで一段落という感じだ」と語るなど、胸をなでおろしている。

 一方、民進党の岡田代表は2014年の都知事選挙で舛添氏を支援した安倍政権の責任を追及する考えを強調した。

 民進党・岡田代表「これだけの混乱、(猪瀬)前知事も含めて続いています。安倍総理、自民党の責任は重いというふうに思います」

 今後の焦点は都知事選の候補者選びに移る。