テロへ強く明確な非難 ASEM首脳が声明
安倍首相は、モンゴルで開かれているASEM(=アジア・ヨーロッパ首脳会議)に出席し、世界で頻発するテロへの対策強化などを訴えた。
安倍首相は、フランス・ニースのテロ事件や、バングラデシュの人質テロ事件を踏まえ、アジアと欧州が協力してテロと対峙(たいじ)していく重要性を訴えた。会合の最後にはASEM首脳らが声明を出し、あらゆるテロに対する強く明確な非難を改めて表明した。
安倍首相はまた、現地で中国の李克強首相と会談し、南シナ海問題について、中国が自国の主張を否定した仲裁裁判所の判決を受け入れていないことについて、判決を順守するよう求めた。それに対して李首相は、「日本は南シナ海の問題を騒ぎ立て、介入するのをやめるべき」と不快感を表したという。
また、安倍首相はベトナムのフック首相やフィリピンのヤサイ外相とも相次いで会談し、中国は判決に従うべきとする認識で一致した。
安倍首相は、16日に行われる最終日の会合でも、南シナ海問題について自らの主張を訴えることにしている。