自民幹事長に二階氏起用へ 外相は留任内定
自民党の役員人事を巡り、安倍首相は、ケガで入院中の谷垣幹事長を交代させ、後任に二階総務会長を起用する意向を固めた。
政権の骨格を維持したい安倍首相は当初、谷垣幹事長を留任させる意向だった。しかし、復帰のメドは立たず、安倍首相は1日午前、二階氏と会談して正式に幹事長就任を要請する見通し。二階氏は去年の総裁選で安倍首相の再選支持をいち早く表明したほか、参院選後は総裁任期の延長を主張するなど、安倍首相を支える姿勢を鮮明にしてきた。
一方で、幹事長起用を巡って、自民党内には「二階氏の権力が強くなりすぎるのではないか」との声もあり、政権内部の力関係が変化する可能性もはらんでいる。
また、内閣改造では、日露交渉などの懸案を抱える中、外交の継続を重視する観点から岸田外相の留任が内定した。さらに、参院選の指揮をとった茂木選対委員長と、安倍首相に近い稲田政調会長についても重要閣僚で処遇する方向。石破地方創生担当相にも閣内残留を求める方針。