石破氏、閣外で政策を磨いていく意向
3日の内閣改造をめぐり、安倍首相からの農林水産相への就任要請を断り、閣外に出ることが確実になった石破地方創生相は、2日朝の記者会見で、今後、閣外で政策を磨いていく意向を示した。
石破氏は人事について申し上げるべきではないとしながらも、「政策の錬磨を図らなければならない」と述べて、閣外に出る意向を示した。
石破氏「議員になって30年になりますが、なお自分として足らざるところ、なおなお研鑽(けんさん)を図らねばならないところ、政策面において錬磨を図らなければならないところは、多々あると認識しております」
また、石破氏は「自民党には多様な意見があるのが大事なこと」と強調した。
これまで安倍首相は、ポスト安倍候補を取り込み政権の求心力を保ってきた。石破氏が閣外に去ることで、党内に非主流派が形成されるなど、新たな政局の火種が生まれる可能性がある。
一方、安倍首相は政権の安定を維持するため、要の閣僚は留任させる方針。新たに、TPP(=環太平洋経済連携協定)関連法案の審議や経済対策を担当する石原経済再生相の留任が固まった。
このほか、安倍首相が次世代のリーダーとして期待している稲田政調会長を重要閣僚で処遇するほか、松本政調会長代理の入閣も検討されている。
また今回、新たに長時間労働の是正や同一労働・同一賃金の推進など、働き方改革を担当する閣僚をもうける方向で調整している。