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3日内閣改造 “顔ぶれ”ほぼ固まる

2016年8月3日 0:08

 3日に発足する改造内閣の顔ぶれが明らかになってきている。防衛相に安倍首相に近い稲田政調会長の起用が決まった。一方、経済産業相に世耕官房副長官が内定するなど今村雅弘衆議院議員、金田勝年衆議院議員、松野博一衆議院議員、松本純衆議院議員、山本公一衆議院議員、山本幸三衆議院議員、鶴保庸介参議院議員の初入閣が固まっている。

 安倍首相は政治信条が近い稲田氏を次世代のリーダー候補として期待している。また、女性の防衛相は東京都知事選挙に勝ったばかりの小池百合子氏に続いて2人目で、改造人事の目玉にする狙いもあるとみられる。ただ党内きっての保守系議員で毎年靖国神社に参拝してきた稲田氏の起用について、自民党内からは「防衛大臣としては難しい対応が迫られる」と早くも懸念する声も出ている。

 また女性閣僚としては、高市総務相の留任が内定、丸川環境相は閣内に残留が固まったがポストを巡って調整が続いている。

 今回の改造は、ポスト安倍を狙う石破地方創生担当相の閣内残留固辞という安倍首相にとって想定外の出来事があったが、菅官房長官、岸田外相など8人の重要閣僚の留任を固めて政権の安定をはかっている。

 一方、8人の議員の初入閣を決めて自民党内の入閣待望組にも一定の気配りをした形。